今週はまるで不動産屋さんのように物件情報を調べております。
・事業用で中古の一戸建てを探している方
・賃貸で中古住宅を探している方
・中古住宅の購入を検討している方
と3件ほど同じ中古戸建住宅でも、目的が違った方へ向けて物件情報を探していました。
我々建築会社でも実は一般の皆様と同じように探す他、手はありません。
インターネットで検索するか、実際に不動産屋さんへ問い合わせるか。
基本的にはこの2択です。
もう一つ、実際に希望エリアに行って探し回るという手もありますが、看板が出ていれば分かりますが出していない物件もあるんです。
当たり前ですが皆さんも我々建築会社も、等しく不動産屋さんから情報を貰うのが一般的です。
最近、とある不動産系セミナーを受けた事もあり、以前から構想していた事業展開を進めて行こうと考えています。
実は空き家アドバイザー協議会に参加した理由の中の一つでもあります。
それは、しっかり断熱改修も施した良質な中古住宅を賃貸物件として自社で手掛ける事です。
我々が中古物件を購入し、工事し、自社所有の賃貸物件として貸す、という事業です。
もちろん気に入ったら賃貸ではなく購入して頂いてもいいのですが…
自分たち家族に合っている地域なのかどうか分からないのに、人生を左右するほどの金額を払って購入する、というのは非常にリスクが高いと常々考えておりました。
それを解消するべく、最初は賃貸で数年間暮らしてもらい、もし入居者が購入したくなった時はそのタイミングで物件総額から今まで払った家賃分を差し引いて購入できる、という仕組みにしたいのです。
それだったら、家賃を払っていても「無駄になっている」とは感じませんよね?
何なら、生涯賃貸でも構いません。
そんな風に「所有」と「賃貸」の間の選択肢を増やせたら、暮らしにゆとりが出来るように感じます。
我々地域密着型のリフォーム会社が不動産業界へと乗り出し、更に大家業としてもリスクを引き受ける事で、この仕組みが可能になるのではと考えています。
その為にはまず、我々建築会社に空き家や遊休不動産の一次情報が直接来るようになることが前提です。
つまり、不動産屋さんへ行く前の情報
「売りたい」
「貸したい」
「誰かに活用してほしい」
が、不動産業界を通らずに直接我々に届くような仕組みづくりが必要です。
何故なら、当然ですが不動産屋さんから我々が物件購入する時点で
【不動産売買による利益】
が載ってくるからです。
また、不動産会社への仲介手数料も一定割合で発生します。
そこで【不動産屋(①売買)→建築(②工事費)→大家さん→(③賃貸)】
という一連の流れを、我々が一貫して手掛ける必要があります。
不動産屋
建築会社
大家
3つの役割を全て我々が担うことで、通常の取引だと①②③それぞれ通過する時のマージンが最小限で済みますよね。
建築工事に関しても、自社でできる訳ですから余計な経費は掛かりません。
我々は建築工事での一般的な利益が得られればいいので、不動産売買での利益は必要ありません。
その浮いた分、時には数百万円を建築工事につぎ込めば、それだけで一般流通している中古住宅よりも遥かに良質な住まいへと変える事ができます。
と色々と書きましたが、今はまだ机上の空論です。
恐らく進めて行く中で、色んな問題や課題も出てくるでしょう。
ですが、この事業を通して
・地域内の空き家を減らす事
・良質な中古住宅が地域市場に増える事
が可能になると考えています。
今後、少子高齢化の日本社会において確定している未来は
【高齢世帯がまだまだ増える→我々現役世代の社会保険料の負担も増える】
これはもはや避けられません。
私と同世代の現役世代であり子育て世帯の生活は、恐らく劇的な改善は臨めないでしょう。
それなら行政に頼るのではなく、我々民間企業でも得意な事業を展開する事で同世代への支援、応援する事ができるのではないか。
また、良質な住宅が地域内に増える事で、地域全体としての価値も上げれるのではとも考えています。
またその先には今の子供たちが大人になった15年後、20年後、地域の価値を高めて、少しでもより良い社会にすることができたら本望です。
少しづつではありますが、そんな未来へ向けて我々のやるべきことをやっていきます!
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