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執筆者の写真五十嵐 直樹

事例紹介~和納の空き家リノベ その2~



【和納の空き家リノベーション計画】

工事年:2021年

築年数:53年


≪計画≫

早速現地を見させてもらい、実測&図面起こしから始まりました。


手書きの図面で見づらくてごめんなさい…


左が既存状態の平面図、右がリノベーション計画の平面図です。

右上にも工事内容がまとめてありますが

・各所給水、給湯配管をやり替え

・各所下水管への繋ぎ込み(現状、下水道への接続なし)

・ガス給湯器の入れ替え

・給湯器、ガスコンロへのガス配管

・キッチン位置変更にてLDKスペースの新設

・ユニットバスに入れ替え

・洗面台入れ替え


トイレはリフォームしてあり使える状態ではあったので、少し直すのと下水道に繋ぎ込みをして、本体はそのまま利用しました。


また2階もありますが、そちらは引っ越してきてからDIYで手を入れたいという要望だったので、我々は基本的に1階の一部のみの工事を受け持ちました。


水回りの工事が主体の今計画のキモは、キッチンの位置変更です。

現状の間取りではローカを隔てて台所が独立していたので、ちょっと使いづらいと感じました。色々と検討しましたが、この台所に新しくキッチンを入れ替えたとしても、上手く間取りが活かせないんですよね。


そこでいっそのこと、中央の和室にキッチンを新設して広々と使ったらどうですか?と提案した所、その案を採用して頂きました。


元々和室の続き間で使われていた空間。ここに…



こう!もはやキッチンが主役、という提案です。


また、向きとしては玄関側に向かって対面式にする場合が多いかもしれませんが、あえて向きを90度変えてキッチンに立つと正面に庭が見渡せる配置としました。

私もキッチンに立って料理をする事も多いため、なるべく居心地の良いキッチンや気分の上がるキッチンが好きなのです。


実際にキッチンに立って庭を眺める。

今はどんな風にお庭を使っているのでしょうか。今度行ってみようと思います。


また、奥様からの要望も加味して提案したのは、オリジナルのオープンキッチンです。


提案当初のイメージパースはこちら。


そして実際に完成したキッチンがこちら↓

木と、アイアンと、ステンレスでシンプルかつクラフト感を意識して構成しました。

(ちなみに、同業者は既視感あると思います。とあるメーカーさんのキッチンをかなりインスパイアさせて頂きましたので…笑)


遊び心で、板と板の隙間に木の板を差し込んで

ちょっとした飾り棚になったら面白いかなと思いつき、差し込む棚板も作ってみました。

素材は木なのでアレンジもしやすく、DIY好きなご家族で好きに変えてくれてると嬉しいですね!


内側から見ると、キッチンの下はがらんどうです。

こちらも収納するものに合わせて後から自分たちでDIY。


床は畳から杉の無垢フローリングへ。

壁、窓は基本的にそのままで。

天井はDIYでむき出しに。


あくまでもこれで完成ではなく、一度移り住むための最低限必要な工事としています。

私が常々心掛けている「作りすぎない設計」が、DIY好きなご家族とのとてもしっくりくる計画でした。


実は工事完了後に伺えていないので、どんな風に暮らしているのか、今度伺ってみたいと思います。


さて、次回はキッチン以外の工事をまとめます!お楽しみに!

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