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執筆者の写真五十嵐 直樹

事例紹介~和納の空き家リノベ その3~

【和納の空き家リノベーション計画】

工事年:2021年

築年数:53年


≪before→after≫

今回はキッチン以外の工事について。


廊下に設置されていた洗面台。タイルと石がレトロで可愛らしいですが、使いづらいです。


before↑


そしてafter↓

朝、ご主人がここで洗髪をしたいとの要望がありましたので、洗面器自体を広げて、更に壁付けの混合水栓を設置しました。引き出し式なので、楽に洗髪が出来ます。


カウンターや壁面は新たにベニヤで作りましたが、こちらも後からDIYで仕上げるという事で、この状態で引き渡しました。


続いてはお風呂。

昔ながらのタイル風呂で、広さが1坪ありません。

また、脱衣場もなく洗濯機置き場も合わせて一畳分のスペースしかありませんでした。

これでは小さなお子さんと一緒に入るのも非常に大変です。大混雑するのが目に浮かびます。。



ただ、お風呂の扉のガラスが葉っぱ模様で可愛かったです。レトロガラス、いいですよね。

こういった今は流通していない使えそうなガラスなどは、捨てずに取ってあったりします。


という事で、お風呂周りはガラッと間取りを変えました。

そもそも勝手口の土間スペースが広すぎたので、お風呂と脱衣場のスペースへと壁を追加しました。



広すぎる土間スペース。左側に見える扉を開けると、お風呂に直行です。

農作業が日常的に行われる暮らしだったでしょうから、これは当時かなり利便性が高かったのでしょう。


そしてafter↓

かなり広くなりました。写真右の廊下からの入り口ドアも設け、写真左の勝手口との壁面にはガラス引戸を設置して明るさを確保しました。

このガラス戸は以前別の現場でレスキューしておいた古材です。新旧入り混じったこの計画には違和感なくピッタリはまりました。


勝手口の土間after↓

元々広かったので、狭くなっても十分なスペースです。

脱衣場が丸見えなので、流石に今は何か目隠しをされているかもですね(笑)


合わせてお風呂の窓と土間スペースの窓を壁に変更したので、一部外壁も変えました。

before↓

かなり痛んでました。給湯器も壊れてますので、新しい物に入れ替えました。


after↓


外壁は杉板貼りとしました。

この写真では新品でピカピカしてますが、きっと今は色も落ち着いて馴染んできていると思います。


表面的には分かりませんが、床の張替えを行った場所については断熱材を入れました。

後から入れれませんからね。

ベニヤの下に見える水色の物が床の断熱材です。

畳の厚み分断熱材を入れたので、床からの冷えはかなり軽減されているはずです。


とは言え、壁天井や窓はほぼ変えていないので、断熱性能としては「ないよりマシ」程度と考えてもいいでしょう。


ここは実際に冬を越してみて、必要なだけ改修していったらいいと思います。もちろん、資金に余裕があれば丸ごと家じゅう断熱改修できれば文句なしですが。


これで我々が担当した工事についてほぼ全てです。


次回、全体の工事金額や2階の床貼りDIYの様子、また竣工時に開催した「オープンハウス&空き家座談会」についても触れてみたいと思います。

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