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執筆者の写真五十嵐 直樹

住まいのプラン検討は憑依系人生シュミレーション

ここ数日、とある案件の間取りプランの検討をしております。


いつも通り新築ではなく(笑)今ある建物の中でのリノベーション計画です。

増減築はしませんので、広さは決まってきます。

元が倉庫なので、中はがらんどう。

比較的に柱など気にせずに空間を作ることができるので、自由度の高い計画です。


他の方がどうやってプラン検討しているのかは正直知りませんが、私の場合は

「憑依系人生シュミレーション」

と言えます。


恐らく伝わらないかと思いますので、説明してみます!


まず、自分の人格や暮らし方、価値観や趣味嗜好などは「そのままの状態」で、施主のご家族一人一人に憑依する感じで暮らしを何度もシュミレーションします。

年齢、仕事、趣味はもちろんですが、できれば普段は朝何時に起きて、何時に帰ってきて寝るまで何をやって何時に寝るのか。

可能な限りその人の情報をインプットできれば、かなり細かいシュミレーションになります。


The Simsというゲームをご存知でしょうか?間取り図を眺めながらのイメージとしては、あんな感じです。

間取りを上から見て、その中で小さい人が暮らしを営んでいます。

また、脳内ではその中の人が目で見ている空間をイメージしながら、立体的な細かい部分も想像しています。


すると、その空間が暮らしに合っているのかがある程度判断できるんです。


実はここには余り「ご家族の要望」は入っていません。入れない、という訳ではないのですが…

間取りとか広さとか機能を優先するよりも、その空間で具体的にどういった行為や暮らしをしていきたいのか、という事の方が重要だからです。

そっちに合わせて、空間や間取りや設えを整えていく。

それが設計なのかな、と思っています。


また、あくまでも「私の趣味嗜好はそのまま」という事がミソなんだと考えています。

それによって外部環境からの採光、通風や温熱環境、音、コストバランスも総合的に判断できるからです。


提案が気に入って貰えることもあれば、逆も然り。


間取りって単なるパズルのように思われるかも知れませんが、きっと他の設計に携わる方も壮大な想像力を働かせてその人なりのロジックを組み立てていくという、ある意味終わりの見えないパズルに日々挑んでいるはずです。


いつまでも考え続ける訳にもいかないので、この辺でプランをまとめていきたいと思います。


施主さん、気に入ってくれたら嬉しいな~

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