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執筆者の写真五十嵐 直樹

大野町の長屋リノベーション、始まります

更新日:2023年8月12日

笹口の家リノベーションも佳境を迎えておりますが、続いて「大野町の長屋」リノベーション工事が始まります。


正面から見ると丁度いいサイズの平屋に見えますが




建物を横から見ると、奥まで連なっているのが分かります。三軒長屋ですね。


そして写真左の玄関から入ると、約21坪のワンフロア空間になっています。

道路から玄関に入れますが、一応2階という事になると思います。

諸事情により、工事途中の状態で我々にご相談に来られました。

ある程度解体が進んでおり、右奥にはユニットバスの設置まで終えているという状態。

この段階から始まる現場は初めてです(笑)


ちなみにユニットバスが今の位置だと間取り的にひじょ~~に宜しくないのです。あんまり考えずにとりあえず設置しちゃった、としか思えない。


当初施主のご夫婦が何となく思い描いていた間取りから大幅に変更して、ずず~っと手前側に180度回転させた形でユニットバスを組み直します。

組んであるけど、これまだ新品ですからね!笑


本来なら一回の組立で済んだはずですが…(再組立費もったいない!



そして路地から入れる玄関もありまして、そちらは1階?地階?となります。

天井は低く、築年数もかなり古いと思われます。

1階ですが、南側隣地が空き地なので窓からの採光があり思ったよりも暗くありません。


窓の脇の板がひょうたんのカタチにくりぬかれていて、可愛いですね~


1階も2階もなのですが、最初に入った時に「イヤな感じ」は全くしなかったのは、採光や換気の条件が良いせいかもしれません。



今回の工事では2階のワンフロアのみの改装となります。


もちろん断熱層を新たに設けるのですが、既存の外壁面の板や土壁を撤去するのが非常に手間なのと、そもそも調湿機能のある土壁がもったいないし、構造として機能している貫という木材も撤去しないと厚い断熱材を入れる事ができないんです。

そして何よりも撤去した土壁の処分費が非常に高額なんですね。


その為、既存の外壁面はなるべくいじらずに内側に20~30cm空間を開けて新たに壁を作り、その壁を高断熱化する計画としました。

大きすぎる窓は小さい高断熱窓へ交換します。


床も今の下地板の上に新たに嵩上げして断熱を入れますし、天井も今の天井の下に断熱を入れるので天井は低くなります。


簡単に言うと、今ある空間の中に入れ子状に一回り小さく床、壁、天井を作ってしまおう、という計画としました。


外壁や屋根も改修したい所ですが、予算もありますので今回は入れ替える窓回りのみとし、ほぼ外部は現状のまま生かす事に。


いくらの予算を掛けて、どの場所をどの程度直して、どのくらい住むつもりなのか。

リフォーム、リノベーションではその都度最適解が違います。この辺りが新築とはまた一味違った醍醐味なのかなぁと。


中之口川の土手が目の前という素敵なロケーションのこの現場。

8月完成を目指して頑張って参ります!

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