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執筆者の写真五十嵐 直樹

住学31「みんなでリノベを語ろうの会」にて

先週の土曜日、ほぼ2か月に1回定期開催されている住学(住まいの学校)の31回目の勉強会が開催されました。


今回は「みんなでリノベを語ろうの会」と題しまして、5名の発表者がリレー形式で話すという会。

これまでは住学に参加しているメンバーの中から2人にスピーカーを務めて頂く、という授業スタイルでしたが、今年はこの様に少し違ったスタイルでの授業も展開しています。


まずは恒例の開会の挨拶から。

昨年の6月より三代目の校長として、私が担当しております。

この日も60名を超える方に参加して頂きましたが、未だにこの人数の前での挨拶は緊張します…

来る2025年の建築基準法改正、いわゆる4号特例の廃止によって起こるリフォーム業界への大きな影響についても触れました。

簡単にまとめると、2建ての木造住宅で

・屋根を半分以上葺き替えたい→建築確認申請が必要です

・外壁を半分以上張り替えたい→建築確認申請が必要です

という、これまでは必要なかった申請の範囲がかなり増える事になるからです。

これはまた別記事としてまとめてみます。



トップバッターは㈱まごころ本舗の平田さん。

リノベーション協議会が提唱するリノベーションの定義のお話から、自社で取り組む買取再販のお話、そして昨年手掛けた自邸での超高性能リノベーションの事例についてお話頂きました。こちら、一般向けとは別で住学メンバー向けの見学会を特別に開催して頂き、私もその際実際に伺いましたが、色々と快適な住空間にするための工夫や葛藤などが垣間見えて、とても良い住まいでした。

平田さん、まだお若いのにかなり改修工事について詳しいです。特に長期優良化リフォームなどに率先して取り組んでおり、私も知らない分野をいつも学ばせて頂いております。

江南区、東区方面での住まいのご相談は是非まごころ本舗さんへどうぞ!



2番目は私。

最近ちょっとだけリニューアルした弊社のHPを見ながら、私なりのリフォームの種類の見解と私が得意な領域のリフォーム(リノベーション)、そして空き家をカフェに改修した望雲舎さんの事例から、今計画中の空き家をフリースクールに改修するお話をさせて頂きました。

10分~15分と限られた持ち時間でしたが、私の得意とする空き家の話まで繋げてお話できたかなと思っております。

自分で言うのもなんですが、西区、西蒲区方面での住まいのご相談は是非とも弊社へ!笑


3番目は宮崎建築の宮崎さん。

宮崎さん自身が大工として長年培ってきた知識と経験を発揮して、構造、断熱、気密、温熱環境、そして自然素材をふんだんに用いた全てにおいて非常にレベルの高い住宅を新築、リフォーム関わらず手掛けています。

今年竣工した物件について、写真を見ながら細かく解説して頂きました。こちらも以前住学向けに見学会を開催して頂き私も伺いましたが、宮崎さんらしいぬくもりと優しさ溢れる超高性能の住まいに驚愕致しました。

阿賀野市方面(もちろん新潟市内もですが笑)での住まいのご相談は是非宮崎建築さんへどうぞ!



4番目は㈱大庄の目黒さん。

今年竣工した自邸について、かなり詳細に解説をして頂きました。買い手のなかなかつかなかった古家付きのこの場所を選んだ理由から設計手法、沈下していた基礎の修繕から断熱気密工事、当初からこだわっていた外部の取り込み方など、自邸だからこそ挑戦できた数々が伺えました。こちらも住学向けの見学会を開催して頂いたので、私も伺いました。可愛らしい規模感だったり、窓から見える緑道の素晴らしさだったりは実際に伺わないと体感できません。とっても素敵なお住まいでした。

長岡方面での住まいのご相談は是非大庄さんへどうぞ!



そして最後は曳家岡本の岡本さん。

曳家(家屋移動)だけでなく、その技術を用いて建物の傾きから家揚げ、嵩上げ、沈下修正、土台揚げ、基礎の造り変えなど、木造建築修正のプロとして全国を飛び回る方です。

先日まで見附で土台揚げの工事をされており、工事中も住学向けに現場での勉強会を開催して頂きました。私も一度伺って実際の工事を体感させて頂き、その真摯な仕事ぶりに感嘆しました。

まもなく2冊目となる本の執筆も終える岡本さんからは、曳家という立場からの改修工事のお話を頂きました。建物の改修の基基本は、まず傾き修正からですよね、といつも仰る岡本さんのお話は、リフォーム業を行う者として毎回姿勢を正されます。

特に地盤のよろしくない地域を多数かかえる我が新潟において、沈下修正は無視できないものです。これまで余り触れてこなかった分野なので、私ももっと学ばなければならないと考えています。



皆さんの発表を終え、平田さん、目黒さん、岡本さんによるQ&Aのコーナーも。

この中で一番印象に残ったのは、目黒さんの自邸の基礎改修方法について。

住宅医としても学ぶ目黒さんは、今回沈下してしまった基礎に対して「古い基礎に添わせる形で新しい基礎を作る」という方法を選択したのですが、ここで岡本さんからの指摘が。

「現状建物が沈下してしまったのに、更に基礎を追加してしまうとその分重量が増して更にこの先沈下を助長してしまう事にあるのでは」と。


なるほど、確かにその考え方もありますね。我々建築業者はつい基礎を足して強度を増すとか、金物で補強して強度を増すとか、基本的には足し算で補強方法を考えがちです。

でも岡本さんはこれ以上の沈下の可能性も考えて、なるべく重量を増やさずに、かつ強度も保てる形での補強工事を常に模索しています。


この他も実践している方々の専門的で具体的なお話は、時間いっぱいまで続きました。



勉強会の後は、場所を移動しての懇親会。こちらも住学では毎回恒例となっています。

通常、勉強会より懇親会の方が人数減ったりもしますが、何なら懇親会の方が人数多い時もあるくらい、参加率が高いです。(笑)

これには明確な理由があって、勉強会だけ聞いて「あー勉強になったなー」って一人で思って帰るよりも、その後の懇親会で参加者同士、またはその会の発表者に「あの話ってこういうことですよね」って話をする事で、更に深堀りできるんです。


この日も各テーブルで大いに盛り上がっていました。同業者同士、時にはライバル関係になる方もいますが、同じ道を歩く同士でもあります。

似たような苦労を味わっていますから、悩み事なんかもすぐに共有できるのが良いところ。


私は今回体調不良でこの懇親会を終えて帰宅しましたが、この後も2次会、3次会へと続いたようです。(笑)2次会でも30人超えるんですよね、住学って…


私自身、今回で発表は3回目になりましたが、こうして自分の取り組みを発表することは学びでしかありません。

建築業界に関わらず住学にはどなたでも参加できますので、是非興味のある方は住学のfacebookグループへの参加、もしくはInstagramをフォローして頂き、参加してみて下さい。

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