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執筆者の写真五十嵐 直樹

浦安の復興から学ぶセミナー 開催します

ようやく震災直後の混乱から少し落ち着きをみせております新潟市西区寺尾地域ですが、未だインフラ復旧もされず家に戻れない、という被災者の方もいらっしゃいます。


そして今後の復旧には民間と行政、各種団体が連携を図る必要があるのではと考え、曳家岡本さんのご紹介で松崎前浦安市長をお招きして、東日本大震災時にどのように官民が連携を図り復興の指揮を執ったのかをお話しいただける機会を設けました。


開催日:2024年4月10日(水)13:30~


会 場:クロスパル新潟4階映像ホール


参加費:2000円/人(被災者の方は無料)


お申込:添付資料をご確認ください

チラシデータはこちら↓


申込リンク先はこちら↓


松崎先生には

①浦安市の被害状況

②東日本大震災での液状化被災における復旧と復興計画

③発生した問題と対策

④復旧・復興における官民の役割分担と連携方法。

などをお話しいただく予定です。


今後はより官民連携をしながら地域ぐるみで震災復興を進めていければと強く願っております。


皆様のご参加、お待ちしております!



 

大好評だった先回の液状化地盤、沈下修正セミナーの振り返り


先駆けて2月6日に開催されました「能登半島地震 新潟県内 液状化被災に際しての現状と家屋復旧対策(沈下修正工事)セミナー」当初の予想を遥かに上回る約160名の方に参加して頂き、無事に開催を終えました。


内容に関しては講師お2人の意向もありますので、詳細の掲載は控えます。

その代わりに当日の会場の様子と、実際にセミナーを終えての所感をまとめておきます。


セミナー当日の様子


会場はクロスパル新潟 4F映像ホール



受付スタッフも住学メンバー内で分担



住学の現代表として、急遽BSNさんからの取材対応(笑)


事前にセミナーのチラシを記者クラブへ届けていたので、セミナー前日に住学の運営事務局宛てにBSNさんから取材の申し出があり、早速その日の夕方のニュースで放送されました。

1万棟超える建物被害の新潟市 被災家屋の復旧へ 建築事業者らが学ぶ液状化現象のメカニズム | BSN NEWS|BSN新潟放送


内容に関しても、それぞれの専門家であり実務家でもあるお2人からのお話ですから、参加された皆様の満足度も高いという声も頂きました。


また、このセミナー開催を受けて新潟県の建築士会が主催して全く同様のセミナーを3月10日に開催したとの報告も。

より多くの方に正しい情報が届き、復興への一助となれたのではと考えております。



任意団体「住学」による自主開催


先回も、次回のセミナーも同様ですが、開催に際しての企画から当日までの準備、そして当日の運営まで全てを我々住学が自主的に担っております。


Facebookグループにて情報交換や活動の告知をしておりますが、現時点で800人を超える方にグループ参加して頂いております。


主体となっている運営メンバーは当然新潟在住の方が多いですし、2か月に一度定期で開催している勉強会に参加して頂く方も、8~9割以上は新潟県内の方が多いです。


これは逆に少ないですが県外からご参加頂いている方もいる、という事ですので、本当に有難い限りです。

また、住学のようなコミュニティーを自分達の地元でも作りたいぞ!という事で去年あたりから各地でも同じようなコミュニティーが生まれ始めており、とてもいい流れだなぁと個人的に眺めております。


そんな住学ですが、運営は完全に手弁当。

勉強会や各種イベントごとの企画・運営に参加した所で何かしらの金銭が発生したりすることは基本的にありません。

一般的に同じようなコミュニティーは、参加者から参加費や年会費を集めて運営費とし、事務局として運営を担ってくれる方にはいくらかの謝礼が支払われる、というのが多いと思います。


住学では毎回の勉強会毎に会場費と懇親会費を徴収していますが、シンプルにそれだけです。もちろんFacebook参加も無料。

この住学コミュニティーのあり方の良し悪しは人それぞれ意見があると思いますし、別にどちらでもいいと思っていますが個人的には「運営メンバーが無報酬」だからこそ続いているのではないかな、と最近感じています。


そして、そんな団体だからこそどこにも忖度なく、かつ最速で、このような意義のあるセミナーを企画して開催できるんだよな、とも感じています。


セミナー後の慰労会

講師のお2人も本当にありがとうございました!


普段やっている事がそのまま役に立つ


そして今回感じたのが、160人規模のセミナーを開催しようと思ったらそもそも個人や一企業では無理ですし、そもそもノウハウ自体ありませんよね。我々建築事業者も、それを生業にしているわけではありませんので。


それなのに震災発生から約1か月後に開催出来たのは、何故か。


それはこれまで5年間、絶えず2か月に一度勉強会を開催し、少なくても当初から30人以上の方を集客し、運営してきた実績やノウハウが住学には既にありました。

参加人数が増えればスケールも大きくなりますが、やる事はそんなに変わりません。大きくなるほど、人手は必要ですけどね。

今回のセミナーが大きな混乱やミスもなく開催できたのは、毎度の勉強会の運営が積み重ねられてきたからこそ。

他団体とのコラボ開催なども含めて、少しづつ出来る事や幅が広がって来たのです。

そしてその中で培われてきたメンバー同士の関係性も合わせて、成立しているだと思います。


普段やってない事をいきなりやれと言われても出来ない訳です。

私だって「明日フルマラソン走ってね」と言われても、流石に無理な訳です(笑)少なくとも、本番の前には練習や準備が必要ですからね。

でも、20kmくらいだったら何とか走れます。そのくらいの練習はしてきた、という事ですね。

もちろん1000人とかそれ以上の規模だと流石に歯がたちませんが、今回の160人規模であれば立案時点で住学側には既に体制が整っていた、という事が大きかったです。


開催費用の一部を震災復興への寄付へ


今回は建築事業者の方と一般の方からはそれぞれ参加費を頂いて開催しました。

そこから会場費等必要経費、講師お2人への謝礼を除いた余剰金を然るべき団体へ寄付させて頂きました。

①被災地への簡易住宅(インスタントハウス)の設置支援を行っている名古屋工業大学へ10万円

②被災地へのモバイル建築緊急支援プロジェクトを行っている一般社団法人日本モバイル建築協会へ10万円


もしセミナーの開催を業者などに依頼していたら、この余剰金は生まれなかっただろうなと思います。

セミナーに参加した方は必要で正確な知識、情報を得る事ができ反対に講師のお2人は正確な情報を多くの方に伝える事ができ我々運営メンバーは報酬こそありませんが、そういう場を設ける事が出来たという達成感と、震災復興の一助になれたという事が純粋に嬉しく思います。

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